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妹でいこう!
2003年プレイ累積2本目
■ストーリー:
主人公「吉住久志」はいつもと変わらず単調な日々を過ごしていた。
母親は数年前に他界し、父親も仕事が忙しく家に帰ってこないことも日常茶飯事。
そんな毎日を、学校で友達と馬鹿な話をしたり、家でぼんやりとテレビを見たりして淡々と過ごしていた。ところが、ふとしたことから『妹』を名乗る女の子達が、わんさかと家に押し寄せて来るハメに。静かだった家は、一転して妹だらけなお騒がせ一家に様変わり。
これから、久志のちょっと奇妙な新しい生活が始まる。
■参考攻略時間:
初回プレイ:10時間(吉住麻由夏エンド)
コンプリート:34.0時間(CG、回想100%、エンディング数12)
※ボイスカット行為は無し。既読文はスキップ機能を利用してプレイしました。
補足事項:
音声可変速という機能がついてます。設定メニューを見る限りでは等倍〜2倍速の間で変速可能らしいです。ビジュアル系の家電からヒントでも得たのでしょうか?
僕自身は試していませんが、ボイスは聴きたいが時間も惜しいなんて方には便利な機能なのかもしれませんね。特許出願中だとか。
■プレイ前の個人エピソード。
Overflowからの新作です。このメーカーからの作品は「ピュアメール」をプレイしたのみなのですが、特殊な家庭環境による幼少時代を送ってきた、少年少女ならではこそが持ち合わせているであろう人間自身の内面性にスポットを充てた箇所が随所に目立ち、それらは斬新的な内容ながらも、妙な生々しさ・毒性の強さ故に、とても一般ユーザー層受けする様な作品とは言い難い印象が強く残っています。
そのうえ個人的に、義妹キャラである藍についてはウザさや、既知外ぶりに厭な印象しか残ってません。寧ろ、エロゲ至上最低の妹キャラに位置付けいる程です。そんな独創的な妹キャラを創出したメーカーからの妹ゲーです。自然に腰が引けてしまうという物ではありませんか?でも逆に言えば、そんなだったからこそ興味を抱くって事も稀にある訳ですよ。
って事でプレイ開始。
余談なのだが、自称ペド野郎を主張する輩は、是非一度ピュアメのりんタンシナリオプレイして頂きたいものだな。( ゚Д゚)y―┛~~>何をえらそうに。
■バグっぽいの。
我が家のプレイ環境では特に問題は発生しませんでした。(OHP上で配布中の修正プログラムを充てた状態)
■で、感想はど〜よ?
本作はタイトルやパッケージからは想像付かないかも知れませんが、一言で表現すると「SFホームコメディ ―恒星間の距離を越え、時を越え綴られる兄妹のラブロマンス(え?)―」とでも表するのが妥当かな?と思います。それも、良い意味でB級を意識したかの様。まるでおもちゃ箱をひっくり返したかの如く製作者側の遊び感覚が光る作品です。
吉住家と主人公の通う学園を舞台に、地球人と異星人、他諸々絶妙の配役陣によって繰り広げられる心暖まる家庭的・庶民的な日常風景、賑やなドタバタ劇。カルチャーギャップ・コメディの要素もふんだんに盛り込んで展開するストーリーは秀逸だし、牽引力も中々の物だと感じました。其々の認識の違いからズレた会話が交わされたり、キャラの持つ肩書きとのギャップが生じたりする様は、可笑しいやら、微笑ましいやら、実に心地の良いコメディとして描かれているかと。
キャラクターバリエーションも「異星人・戦士・兵器・時を越えてきた少女・地球自衛隊隊員・従属生物等々」と、なんとも豊富で、人を食ったかのような設定は愉快奇天烈。クラスメイト等の純粋真っ当な人間キャラの方が、異端的な存在にすら思えてきます。(こうして単語等でシンプルに表現してみると、何やら奇怪な印象すら与えかねませんね。決して、昔の特撮物の類ではありませんよ、念の為。f(^^;;)
とまぁ、ついユニークな舞台設定ばかりに視点が向きがちなのですが、本作が妹属性に欠ける作品という訳ではありません。キャラ自身が妹としての存在やポジションにある事に拘っているかの描き方がされているのが印象的。
タイトルにも使用された「妹でいこう!」というテーマを一貫として守っているかの様。その様なキャラクターのアティテュードに可愛さを見出せれば良しって感じでしょうか?妹ゲーとしては賛否両論あるようですが僕的には、こういったキャラ作りは好印象でした。
更に、演出面でのサポートが良好な点も、此処で特筆して置くべきでしょう。口パクや、通称「漫符システム」(心象を表現する記号の類、ハートや汗等がキャラの頭上でアニメーションする。)と呼ばれる効果は、派手さこそ無いものの、魅力的なキャラクター達に、より一層豊かで活き活きとした表情を与えています。
さて、複数キャラクターの存在する選択肢タイプのADVゲームなのですから、当然個別のラブストーリーが存在する訳です。メインヒロインに位置する妹達のシナリオは、何れも個々のキャラが持つキーワードから経験則上、容易・早期に想像可能なストーリーが大半を占め、創作意欲旺盛でユーモラス感溢れる舞台設定に比較すると意外性の無さという面では少々残念でしたかね。それでも、正統的なギャルゲ風ラブストーリーとして感動のポイントは押さえたシナリオとして成立していると思いますので不満を漏らす程の物ではないし、本作での表妹ルート(?)としての役割は果たしているのではないかと。麻由夏ENDでのプロローグ・エピローグの関連付けも粋で良いです。
ただ、僕個人としては妹達のシナリオよりも、どう収集つけるのか全く想像の付かなったサブヒロイン達のシナリオ方が好印象だったのが正直な所です。大したシリアスパートも無しに徹底してバカキャラ担当である事を貫いたエナや結麻ENDは遊び心旺盛で笑わせてもらいましたし、リコのシナリオでは、“主人公が”プチ陵辱されるシーンばかりだし。これらの裏妹ルート(?)は色んな意味でチャレンジスピリット的な物すら感じましたね。f(^^;
あと、これは全般的に言える事なのですが、恋愛に対してはプロセスの曖昧さや、強引さが目立ちます。これらは、まぁ仕方ないかな、と割り切って考えるべき所なのかもしれません。なにせ「コメディ」なのですから。(ぉ
此処までは大きな不満批判も無く書き綴ってきた訳ですが、実は大きな欠点が存在します。それはシナリオ整合性の欠如。プレイヤーに「あれ?」と思わせる様な前後関係に辻褄合わない箇所が幾度も発生し、シナリオチェックの甘さが伺えます。細かい指摘をすると伏線未回収まである始末。
また、前述の大きな欠点とは異なりますが、攻略可能キャラクターの豊富さに比較して全体のボリュームが不足がちな点や、キャラ毎のシナリオボリュームバランスの違いも気になりました。なんとか2002年冬のリリースに間に合わせたかったのでしょうが、見切り発車的部分が露呈してしまっている点は実に頂けなかったですね。f(−−;
■総評みたいなの。
個人的には傑作、名作といった呼称に相応しい作品になれる可能性や素質は十分に持ち合わせていたと思えるだけに作りこみの甘さやボリューム不足は残念だし、大変に惜しいと感じました。もっともっと、延期しても妥協なく徹底的に作りこむべきだったんじゃないかなぁ。(えー?
さて、感想欄の冒頭でも内容紹介的に記述しましたが、ユニークな舞台設定を是非満喫して頂きたい作品ですね。「家族」「SF」「妹」という要素がホームコメディを軸に渾然一体となった様は、実に機知に富んだ活気に溢れていると思います。好きな人には堪らない内容でしょう。
一つ屋根の下の元に絶妙な配役陣によって繰り広げられる、ドタバタ劇、アットホームな日常。それらが醸し出す独自なムードに憧憬や羨望の念すら抱かせてくれる。まさにコメディを描いた作品にとって極めて重要なポイントを押さえた作品でもあり、その真髄と醍醐味を知らしめてくれたかと。僕自身も、これらの点については随分と満喫させて頂きましたし、購入・プレイして良かったなと思いました。欲を言えば、キャラクター個別のラブストーリーに拘らず大団円を迎えるエンディングが一つくらいあっても良かったかな?とも思います。
■採点するならどんな感じ?
神 超傑作 傑作 佳作 凡作 惜作 不作 駄作 超駄作 放置 死
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最萌えキャラ:種村秋帆(ジャー5杯にも及ぶ大食ぶりには感服しました。)
個人的評価:75点
■ナメるなよ、地雷ゲーマー(今回限りの「あとがき」)
個人的に、かなり気に入った作品だったので、比較的楽に感想文が書けるかと見込んでましたが・・・・・・流石、Overflowの作品だけに『難産』ですた。(´Д`;
余りにも要素が多いわ、「ピュアメ」にも軽く触れにゃならんわで、そら負担にもなる罠。
ちなみに、あまりにもキツくなってきたので、学園ADV的側面に触れるのは止めちゃいました。(あせあせ
んー、ゲームの感想文書くのってマヂでかったるいッスね〜。
あっちを立てると、こっちで記述した文と矛盾するってな堂々巡りに陥るばかりで苦労するッス。それも、漏れの作る文章の支離滅裂さ故からくる事なのでしょうね。(あせあせ
そだそだ、「あとがき」は次回から本当に廃止しますのでー。
−ロン毛触手伍号− 2003/02
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