復讐の女神 -Nemesis-

2003年プレイ累積10本目

■ストーリー:
時は2027年の春。
現代医療として『オーダーメード医療』なるものが確立され、人々は病気とは無縁となった時代。オーダーメード医療とは、人の遺伝子を解析することによって病気そのものを根絶する医療方法。全世界に医療方は施工され、その繋がりは『医療ネットワーク』と呼ばれるものによって統括管理される。オンラインで繋がったネットワークによって、人々の健康を管理された時代に新たな影が潜む…


■参考攻略時間:
初回プレイ:20.5時間(エンド)
コンプリート:22.5時間(エンディング数3)

※既読文はスキップ機能を利用してプレイしました。


■プレイ前の個人エピソード。
Petshopさんから、ご贈呈頂いた作品です。ありがとう〜♪


■バグっぽいの。
特に無し。


■で、感想はど〜よ?
パッケージ裏にみられる「存在をかけた悲劇の開幕」との謳い文句が指し示すかの様に登場人物の男女に問わず共通して、自己存在理由に何かしらの問題や不安定要素を抱えているのが印象的です。性的描写として陵辱というエッセンスをフューチャーした作品ですので、本作の女性陣はその辺りに揺さ振り所・堕ち所を設定されているみたいです。主人公の魔手に堕ちたキャラはだいたいにしてアイデンティティー・クライシスってな状態すね。f(^^;

とまぁ、それはさておき……
主となるストーリーは一本道の短編推理サスペンスに属する物でしょう。シナリオ自体は巧みなトリックで魅せるという程ではありませんが、ミスリアスな少女「真理」を中心とした二転三転する場面展開と、その際に観られる高揚感の煽動はサスペンス物としての演出のポイントを押さえていますし、「問い詰め」「追い込み」といった部分にピックアップされた新鮮味あるゲームシステムとの相乗効果も相まって、まずまずの好感触を得る事が可能ではないでしょうか。なかでもゲームシステムの開示⇒プロローグラストの真理と主人公対峙シーンまでの流れは秀逸で、ぱれっと作品のゲームとしての基本コンセプトの発想の良さや、演出の上手さを感じえる事うけ合いかと。

ただ、短編物ゆえの障壁と言うべきか重要なポジショニングを占める部位のエピソード記述が曖昧だったり、ヒロイン其々の抱える人間の内面性に掘り下げ不足が目立ったりと、全体的に見ると説明不足な観は受けます。これらは読み手側の読解にて補完と矯正可能程度な範囲のものですが、ジャンル上、最終局面にてストーリー上に盛り込まれた様々な伏線が収束するタイプに位置する作品なだけに、描写不足には食傷気味感を強く感じ受ける方も多くおられたのではないでしょうか。それこそ、各ヒロインに応じたエンディングを設け、各々の中で前述の人間の内面性等を深く言及されても良かったのではないかと思った次第です。
好みを大きく左右するであろう点が幾つか存在する様に思えるのも多少気掛かりでした。例として、主人公のトラウマに起因する稚拙な思考性。陵辱作品に期待される暴力的かつ倒錯・背徳的なセックスというイメージには余りにも程遠い退屈な性描写・シチュエーション等が挙げられるのではないかと。

さて、本作の核心部といえる後半部はサイエンスフィクション風な事件の全容、その解明と崩壊に向けて随所に盛り込まれるアクションシ−ンと、まるで昨今のスパイ=エージョント物かの様相を呈するシナリオへとダイナミックな変貌を遂げる訳ですが、この章で描かれる時代錯誤で稚拙な設定・単語満載のB〜C級感ムードは実にいただけません。この後半部の不出来さ加減は、陵辱作品に相応しく勧善懲悪型とは正反対の性格付けをされた主人公と真ヒロイン、その彼・彼女等を中心にして交錯する人間関係、変幻する感情といった面を比較的シリアスに描き綴ってきた良好なる前半ムードを大幅に損ねる結果となってしまった様に思います。
特に、セクシャル・エロティズムに傾倒する要素が事件の核心へと「大胆」なまでの関連付けがなされている点については一種の馬鹿馬鹿しささえ覚えました。

そして、僕が本作にて最も不満と感じたのは時代設定。本作は2027年という、現代から24年も先の設定がなせれているにも関わらず、医療機関の有り方が変革された世界という事項を除くとCG(背景やアイテムの類を含む全般)・シナリオ共に近未来感をを全く感じさせない点において、実に『チープ』な印象を受けます。
一例を挙げると、「フロッピー」などという、現代においても既に廃れつつあるメディアを平気で使用してくる辺り、その気遣いの無さには違和感以前に最早失笑する以外においてなしと言えるでしょう……。遺伝子研究分野におけるクローン技術が何かととりざたされる現代に、本作で語られる一連の流れを加味し計算をした結果、この2027年という数字がリアリティにおいて理想的との見解にて弾き出されたと予想されます。しかし、トータル的なコーディネイトが出来ないのなら明示的な時代設定などはしないほうが余程マシなのではないか?、と思う次第でなのですが如何なものでしょう?

っと、感想対象作のキャラクターについて殆ど言及してませんが、今回の感想欄はこれにて終わりです。各キャラの感想は、ぱれっと最古にして最凶の眷属であられるPetshopさんが義務と証の為に『レポート』(!?)の作成をなされておりますので是非ご覧くださいませ。曲解と思われる節が多々見受けられますが十分な説得力を以ってして力説されておりますよ。(w

■総評みたいなの。
上文後半の正直な感想を総合してみるに、紛う事なき完膚なまでのクs……Σ(゚Д゚;ハッ!

ってのは冗談で……

基本コンセプトの発想や陵辱作品に有り勝ちな抜きゲー程度に甘んじず、シナリオでも真っ向に勝負しようとする姿勢は大変良かったと思います。しかし、トータルなプロデュースの面で、粗が目立ち凡庸な作品に留まっています。
プレイ当初は大変にインパクトの強いゲームシステムも、予め選ぶべき答えを指示されたアイテムを機械的に選択するでしかなく、後になって思えば製作側の仕込んだ親切心が返ってゲーム遊ぶという感覚の幅をめている様に思います。いやまぁ、僕のようなヌルゲーマーには大変有難いのですけどね。f(^^;;

さてさて、前作に続き苦言が多くなってしまいましたが、次回作もプレイする気満々なのですよ♪
                  ・ ・ ・ ・
- 「ちょっと不思議で、ちょっとおかしな人達が……」−
                 
<
愛Cute!キミに恋してるOHP紹介文より引用>

捉えようによっては、DQN連中による物語ともとれる、微妙な表現が素敵です。
ん、今から楽しみでござるよ。


■採点するならどんな感じ?
神 超傑作 傑作 佳作 凡作 惜作 不作 駄作 超駄作 放置  死
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              ▲

最萌えキャラ:
下澤 沙耶香
個人的評価:68点


追記:ぱれっとを守護する者達による、ぱれっ党なるものが結成された様です。

「おれ・・・」

「死ぬまで『ぱれっ党』です(´∀`)」

(…違っていない。これで正しい。)

−自らに言い聞かせるPetshop−

俺は守護者。
ぱれっとを護ることを義務とする者。
俺が守護者で在り続けれる限り、
それが証となる筈なんだ…

その為の俺であり、
そうでなければ、ならない筈なんだ。

…そうでなければ、れっどすねいくが…

…いつも萌えさせてばかりだったれっどすねいく。
また萌えさせてしまった…

れっどすねいくが萌えた。
俺も…きっと萌えていたんだと思う。


…よくぱれった日のこと。

…そんな萌えた日のこと。


『義務は果たさねばならない…』(ギラリ

新たに眷属にするべく者の額へと、掌を翳す俺。

Petshop:「入りたいか……(ぱれっ党になー(´∀`))」ボソ

うりP氏:「えぅ?」

−いったい、どうなってしまうのかっ!?−


次号に続く……(嘘)

−ロン毛触手伍号− 2003/08